はじめまして。大阪府東大阪市長瀬駅前にある今西歯科医院歯科医師の宮内です。
先日、当院の患者様にCR充填(コンポジットレジンという材料をつめる処置)をしていました。治療時間も数分で終わる比較的簡単な処置なのですが、治療の終盤、患者様は眉間にしわを寄せ、様子がおかしいのです。「どうかされましたか」と聞いても口を開けたまま何もおっしゃいません。顔を見ると下顎が前に出て、口が閉まらない状態です。
顎の関節が外れてしまい元に戻らない状態なのです。
ヒポクラテス法をいう脱臼した関節を戻す処置があるのですが、それを試みようと患者様の背中を起こし口元に手を持っていくと、患者様は自分で顎の下を押さえ「カクン」という音を立てて元に戻されました。
患者様の引きつった顔も笑顔に戻り、問題は無さそうです。 よく顎が外れるので自分でコツをつかんでいらっしゃるようです。この患者様は上下の歯が数本ずつしか残っておらず噛み合わせる場所がありません。長年に及ぶ、不正咬合と顎関節靭帯のゆるみが原因で習慣的に顎関節が外れやすい状態になっているかと思われます。歯がないことを放置しておくことの弊害を改めて思い知りました。て、この患者様、今月にインプラント手術をすることが決まりました。現在、数本しか歯がないので、インプラントが入ると見た目、食事、発音いろんなことが大きく変化すると思います.数か月後が非常に楽しみです。また、その時のことを皆様にブログで紹介できればと思います。
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大阪のインプラント専門歯科医院