わが国においては様々なインプラント学会・研究会が多数存在しますが、歯科医学の中心的役割を担う日本歯科医学会がインプラントの分野で承認している学会は、(社)日本口腔インプラント学会唯一です。現在会員数は1万名を超えます。
1972年に日本歯科インプラント学会と日本デンタルインプラント研究学会が各々設立され、14年間にわたり個々に活動を進めてきました。
世界のインプラント学の目覚ましい発展状況に鑑み、日本の口腔インプラント学の振興・向上を推進する必要性や、歯科医療界へ予知性、安全性の高いインプラント治療技術を導入すべきことが急務となってきたため、日本の口腔インプラント学のより大きな飛躍と円滑な発展を図るべきであるとして、1986年両学会を合併し、「日本口腔インプラント学会」として新しく発足させました。
年1回の「総会・学術大会」を開催し、多数の一般講演のほか、特別講演、教育講演、シンポジウムなどを行い、会員の学識・技術の向上を図っています。また口腔インプラント治療には、コ・ワーカーの協力が不可欠であるため、学術大会に「歯科衛生士セッション」、「歯科技工士セッション」を設け、知識や技能の研鑽・習得に努めています。さらに「公開市民フォーラム」も開催し、社会への理解と普及を図っています。
本学会の機関誌は、合併前の「日本歯科インプラント学会誌」と「デンタルインプラント」を統合し、1988年に「日本口腔インプラント学会誌」として新しく年2号を刊行し、1997年以降は年4号を発行しています。編集委員会には委員による査読者と専門領域の外部査読者を加えた厳正な査読制度を設け、論文の査読,編集を行っています。
本学会では「全国6支部」に分け、支部学術大会並びに指定研修施設による研修会を開催して各地域における口腔インプラントの学識と技術の向上を図り、地域歯科医師の口腔インプラント学の啓発に当たっています。
インプラントの分野では、「日本口腔インプラント学会」が認定する「認定医」制度が1993年より施行されました。これは、学会が「インプラント治療に関して適切で充分な学識と経験を持つ」と認めた歯科医師に対し、日本口腔インプラント学会として独自の認定基準を設定し「認定医」の資格を認定・交付する制度です。資格の認定方法は学会によって多少異なりますが、大きく分ければ2通りの方法があります。ひとつは、臨床経験や学会活動を評価して一定の条件を満たせば認定医、専門医に認定する方法。もうひとつは「資格試験」を実施して合格すれば認定医、専門医に認定する方法です。
本制度は、口腔インプラント学に関わる広い学識と高度な専門的技能を有する歯科医師の養成を図り、口腔インプラント医療の発展と向上並びに国民の福祉に貢献することを目的とする。
(1)日本国歯科医師の免許を有すること。
(2)5年以上継続して正会員であること。
(3)研修施設に通算して5年以上在籍していること。
(4)日本歯科医師会会員であること。
(5)専門医教育講座を3回以上受講していること。
(6)本会学術大会及び支部学術大会に8回以上参加していること。
(7)本会専門医制度施行細則(以下、施行細則という)に定める所定の研修を終了していること。
(8)口腔インプラント指導医2名(内1名は施設長)の推薦が得られること。
(9)施行細則に定めるインプラント治療の経験があること。
(10)ケースプレゼンテーション試験に合格していること。
(11)本会学術大会又は支部学術大会において2回以上発表を行っていること。
(12)口腔インプラントに関する論文を本会 学会誌又は委員会が認める外国雑誌に1編以上発表していること。
当センター長は、H21年2月6日口腔インプラント専門医に認定されました。す。
本制度は、口腔インプラント学に関わる学識と専門的技能を有する歯科医師の養成を図り、口腔インプラント医療の発展と向上並びに国民の福祉に貢献することを目的とする。
(1)日本国歯科医師免許を有すること。
(2)2年以上継続して正会員であること。
(3)指定の研修施設に通算して2年以上在籍していること。
(4)日本歯科医師会会員であること。
(5)本会学術大会及び支部学術大会に、4回以上参加していること。
(6)本会の認定講習会を受講していること。
(7)2年以上経過した5症例を提出できること。
(8)口腔インプラント指導医2名(内4名は施設長)の推薦が得られること。
(9)ケースプレゼンテーション試験に合格していること。