インプラントは骨の中に人工の根の部分を作るので、しっかりと固定されます。その為、ご自身の歯と同じ感覚で食べ物を噛むことができます。
噛む力は約80%回復可能で固い物なども普通に食べることができます。
ご自身の歯肉粘膜を使用し、歯冠部分も周囲の歯に合わせますので、見た目も気になりません。
歯槽骨とは歯を支えている骨のことです。その為、歯がなくなってしまうと、歯槽骨も役割を失いますので、退化していきます。インプラントは歯槽骨の中に人工の根の部分を作るので、物を噛んだ際の圧力が直接歯槽骨に伝わります。よって人工歯とほぼ同じような圧力がかかる為、歯槽骨が痩せる(吸収する)のを防ぐ事ができます。又、歯や歯槽骨が無くなると、頬が凹んだ状態になり、外観的な美しさにも影響を与えます。
インプラントをした場合が年に0.1mmに対して、入れ歯はその5倍の0.5mmも歯槽骨が吸収され痩せていきます。
噛み合わせが悪いと無意識に顎をずらして生活してしまいます。その為に首や肩の筋肉に影響を与え、全体のバランスが崩れます。そして頚椎や背骨、腰などに悪影響を及ぼし、ゆがんだ姿勢になります。他の科をいくら受診してもその原因がわからなかった症状が、インプラントによって解消されることもあります。又、噛み合わせが良くなると、噛む能力もアップし、脳細胞が活性化されボケ防止にもなります。
入れ歯が約4年、ブリッジが約8年の耐久性に対してインプラントは通常10年以上はもちます。また入れ歯の場合歯肉が萎縮することによって、合わなくなる場合がありますので作り替えが頻繁に必要になります。それに対してインプラントは定期的に歯科に来院しきちんとしたメンテナンスを受ければ半永久的に維持できます。
インプラントは独立した存在ですのでブリッジのように健康な周りの歯を削り犠牲にする必要がありません。
入れ歯のように隣接する歯に固定する金具や歯肉粘膜に被せる形の土台もありません。歯肉の部分は天然で、歯冠部分も周囲の歯に合わせた物を使用するので、違和感もなく見た目も自然に仕上げられます。
インプラントに使われる素材は一般には純チタンです。これは一般的にはゴルフクラブやアクセサリーなどにも利用されていたり、整形外科などでは骨折したときに固定するビスにも応用されている医療用の特殊な金属です。純チタンは大気に触れると表面が二酸化チタン(TiO2)で出来た膜で覆われる為、金属が溶け出すことがありません。その為チタンは金属アレルギーを起こさない唯一の金属として、心臓ペースメーカーや人工関節などにも使用されています。
歯がないと食事の際にも不便ですし、見た目も気になるものです。ですが、入れ歯となると抵抗を持つ方もおられます。実際に入れ歯を使われている方でも、口の中の異物感、不自由さ、痛み、わずらわしさ、などさまざまなストレスを感じている方も多くおられます。また入れ歯になったという精神的な負担やコンプレックスもあります。しかし、インプラントは普段の生活には一切支障がありませんし、見た目も気になりませんので、そういったストレスから開放されます。これがインプラントの最大のメリットと言えるかもしれません。